
一部の調査によると、現在では8割以上のペットが室内で生活しており、私たち人間と同様に猫のライフスタイルも時代とともに変化しています。
飼い主と一緒に過ごす時間が増えたことで、猫が抱える複雑な問題もこれまで以上に理解できるようになりました。
それぞれの猫の悩みや年齢を考慮してフードを選ぶことが、「最適でおいしい食事」と「より長く健康的な生活」という、愛猫の本当の幸せにつながるのではないでしょうか。
もくじ
1.猫の悩みに合わせてキャットフードを選ぶ
猫の悩みはそれぞれ違います。
それぞれの猫が持っている問題や変化に注目した食事を考えてみましょう。
以下の代表的なトラブルの原因と対処法をお読みください。
肥満が気になる場合
主な原因
A.室内で温度管理された環境で過ごす猫は、体温調節の必要性が低く、消費エネルギーが少なくて済む。
B.猫は、飼い主と接する機会が多く、おやつをもらいやすいので、肥満になりやすい。
対処法について
肥満は、現在の猫が抱える大きな問題のひとつです。
猫の「適正体重」を把握し、定期的に体重を測定して肥満の度合いをチェックすることが大切です。
愛猫が太っていると感じたら、体重管理を考慮したペットフードを選びましょう。
便臭が気になる場合
主な原因
便臭が発生するのは、腸内細菌(悪玉菌)が発生させたガスや、食べ物に含まれる未吸収成分が便に含まれるためです。
対処法について
便臭を無臭にすることはできませんが、腸内環境を整えることで便臭を軽減することは可能です。
腸内の善玉菌を増やす働きのある成分、フラクトオリゴ糖を含むペットフードを試してみましょう。
2.年齢に応じた最適な食事
猫の年齢に応じて、食事の回数やフードの種類など、飼い主が注意すべき点がたくさんあることを認識しておきましょう。
特に、シニア期には欠かせない栄養素があります。
子猫の時期は食事の頻度に気をつけましょう。
生後4ヶ月目くらいまでは、1日のキャットフードを5~6回に分けて与え、4ヶ月目から6ヶ月目までは、1日3~4回キャットフードを与えます。
生後6ヶ月目からは、1日2~3回に減らします。
生後10ヶ月頃から、徐々に成猫用のキャットフードに切り替えていきます。
シニアに必要な栄養素とその特性に合わせたケア
シニアには、脂肪やタンパク質の消化率の低下を防ぐために、消化率の高い高カロリーのフードが必要です。
シニア用のキャットフードで、愛猫に必要な栄養素をしっかりと摂取しましょう。
また、口内炎や歯抜けの原因になるので、ウェットフードなど食べやすいキャットフードをおすすめします。
また、水を飲む量が急に変わった場合は、病気の初期症状であることが多いので注意しましょう。