猫が食べても大丈夫?食べてはいけない人間の食べ物といい食べ物を解説!

飼い主が食べている最中に、猫が人間の食べ物に興味を示したり、欲しがったりすることがあります。

しかし、人間の食べ物の中には、猫の生命を脅かしたり、不健康になる可能性のあるものもあります。

この記事では、猫にとって危険な食品と安全な食品の概要を説明します。

たとえ安全な食べ物であっても、猫に与える際には注意が必要ですので、猫のためにもよく読んでください。

この記事は、人間の食べ物を猫に与えることを推奨するものではありません。

どんな食べ物にもアレルギーを起こす猫もいるので、特に注意すること。

猫に安全か、原材料ごとに解説!

このコーナーでは、猫にとって危険か安全かを、食品ごとに解説します。

基準は以下の通りです。

×:絶対に与えてはいけない危険なもの。
中毒やアレルギーなどの症状を引き起こし、最悪の場合死に至ることもあるため、絶対に与えてはいけない食品。

△:危険な食品。
与え方によっては危険な食品。
病気を引き起こす可能性があるため。

〇:健康な猫には安全! 与え方に注意。
健康な猫であれば、1日1~2素材を超えない量であれば、1日に少量つまんで与えても害はありません。
ただし、フードによっては与え方に注意すべき点があります。

野菜

いものと大丈夫なものを解説!
2022.08.08
別府雅彦
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パンケーキを見つめる猫
飼い主の食事中、猫が人間の食べ物に興味を示したり、欲しがったりすることもあるのではないでしょうか。しかし、人間の食べ物の中には、猫にとっては命にかかわる危険を及ぼしたり、健康を害したりする可能性をもつものもあります。本記事では猫に与えると危険な食べ物、大丈夫な食べ物をまとめて解説します。大丈夫な食べ物であっても、与える際の注意点などもあるので、愛猫のためにも、しっかりチェックしてあげるようにしましょう。

※本記事は、人間の食べ物を猫に与えることを推奨している訳ではありません。猫によっては、どんな食べ物でもアレルギーを引き起こす可能性があるので、十分に注意してください。

これって猫が食べても大丈夫? 食材ごとに解説!
ごはんを食べる猫
猫に与えると危険な食べ物か、それとも大丈夫な食べ物かを食材ごとに解説していきます。

判定基準は以下の通りです。

×:絶対与えてはいけない危険な食べ物
中毒やアレルギーなどの症状を引き起こしてしまい、最悪の場合は死に至ることもあるので、絶対に口にすることがないように気をつけるべき食べ物。

△:与え方には注意!
与え方によっては危険な食べ物。なぜなら、病気を引き起こす可能性があります。

〇:健康な猫であれば大丈夫! 与え方には気を付けて
健康な猫であれば、ひとつまみ程度の少量かつ1日に1、2種類の食材までを守れば与えても害がない食べ物。
ただし、食材によっては与え方の注意点があります。

野菜

×:絶対にNGな食材
タマネギ、ネギ、ニラ、ニンニク
ニラには赤血球を破壊するアリルブロミルジスルフィドという成分が含まれているため、重度の貧血を引き起こす可能性がある。

直接食べるだけでなく、ゆで汁に入れても中毒を起こすことがある。

アボカド。
ペルシンという成分により中毒を起こすことがある。

ユリ根
毒性成分は不明だが、重度の腎機能障害を引き起こす。
ユリ根だけでなく、花や葉など、ユリ科の植物はどの部分を食べても中毒を起こす可能性がある。

△:与え方には注意!
以下のものを与える場合は、すべてゆでてごく少量(ひとつまみ程度)にすりつぶす。

ゴボウ、レンコン。
尿石症を引き起こす可能性のあるミネラルと、肝臓や腎臓に障害を起こす可能性のある「タンニン」を含む。

タケノコ、シラタマ、春菊
タケノコやフキノトウの皮にはシュウ酸が含まれており、摂り過ぎると尿石症の原因になります。

ミズナ(カラシナ)
カルシウム」の過剰摂取により尿石症を引き起こす可能性がある。

ジャガイモ。
芽や皮には「ソラニン」という強い毒性を持つ物質が含まれているため、取り除く必要がある。

〇:健康な猫であれば大丈夫! 与え方には気を付けて
生で食べられるのはキュウリ、水菜、レタスのみ。
基本的には生で茹で、細かく刻んで少量(ひとつまみ程度)にとどめる。

アスパラガス、いんげん、キャベツ、ゴーヤ
生だと消化不良を起こす。

枝豆、えんどう豆、しいたけ
繊維質が多いので、胃腸の弱い猫には与えない。
また、塩茹でしたものも与えてはいけない。

カボチャ。
果肉が効果的。ただし、カロリーが高いので与えすぎに注意。
茹でて種を取り除いてから与えよう。

きゅうり
カリウムの含有量は少ないが、水分が主成分なので与えることができる。

サツマイモ
デンプン」を多く含み、過剰摂取は肥満の原因になる。

空豆
カリウム」を多く含むため、腎臓病の猫には注意が必要です。

トウモロコシ
皮が固く、消化しにくい。

トマト
頭を除いた果肉が適している。

ナス。
皮はアレルギー反応を起こすことがある。
茄子を与える場合は、歯垢を注意深く取り除く必要がある。

菜種とブロッコリーの花
食材は安全です。味付けしたものは絶対に与えないこと。

ニンジン
十分に加熱し、すりおろさなければならない。
生で与えると下痢を起こすことがある。

白菜
消化がよく、少量なら与えてもよい。

ピーマン。
皮が硬いので水煮にする。

レタス
主に水分と少量の「マグネシウム」などで構成されているので与えてもよい。

果物

×:絶対にNGな食材
ブドウとサルタナ
腎臓にダメージを与える可能性がある。
安全性は確認されておらず、有害である可能性があるため、猫には絶対に与えないこと。

イチジク
中毒を起こす可能性のあるフラノクマリンという成分が含まれています。
口の炎症や嘔吐を引き起こす可能性があります。

パパイヤ。
パパインという酵素が含まれており、アレルギーを引き起こす可能性があります。

マンゴー。
皮に含まれる「カルドール」という成分がアレルギーを引き起こす可能性があります。

△:与え方には注意!
リンゴ 糖度が高く、食べ過ぎると肥満や糖尿病のリスクがある。
果肉が硬く、のどに刺さることがある。細かくスライスする。

みかん
ミカンの皮には中毒物質のソラレンとリモネンが含まれているため、皮を食べると嘔吐や下痢を起こすことがある。
果実や果汁は安全とされているが、猫は柑橘類の匂いを嫌がることが多いので、猫に与えるのはお勧めできない。

〇:健康な猫であれば大丈夫! 与え方には気を付けて
イチゴ。
食物アレルギーは消化不良を引き起こし、過剰摂取は下痢を引き起こすことがある。

サクランボ
種の中身には中毒性物質が含まれている。
丸ごと食べると腸閉塞の原因になるので注意。ヘタも取り除くこと。

スイカ・メロン
カリウム」を多く含むので、腎臓の悪い猫は要注意。

梨。
梨は果肉が硬く、のどに詰まることがある。細かく刻む。

パイナップル。
タンパク質を分解する酵素のため、舌がピリピリすることがある。

バナナ。
カロリーが高く、食べ過ぎると肥満の原因に。

桃。
果肉だけは安全。ただし、種は中毒を起こすので絶対に与えてはいけない。

魚介類・海藻

猫といえば魚! このように考えている人は多いかもしれない。

しかし、魚の種類によっては猫にとって危険なものもある。

また、魚を与えても安全であっても、与え方や量に注意する必要がある。

いものと大丈夫なものを解説!
2022.08.08
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パンケーキを見つめる猫
飼い主の食事中、猫が人間の食べ物に興味を示したり、欲しがったりすることもあるのではないでしょうか。しかし、人間の食べ物の中には、猫にとっては命にかかわる危険を及ぼしたり、健康を害したりする可能性をもつものもあります。本記事では猫に与えると危険な食べ物、大丈夫な食べ物をまとめて解説します。大丈夫な食べ物であっても、与える際の注意点などもあるので、愛猫のためにも、しっかりチェックしてあげるようにしましょう。

※本記事は、人間の食べ物を猫に与えることを推奨している訳ではありません。猫によっては、どんな食べ物でもアレルギーを引き起こす可能性があるので、十分に注意してください。

これって猫が食べても大丈夫? 食材ごとに解説!
ごはんを食べる猫
猫に与えると危険な食べ物か、それとも大丈夫な食べ物かを食材ごとに解説していきます。

判定基準は以下の通りです。

×:絶対与えてはいけない危険な食べ物
中毒やアレルギーなどの症状を引き起こしてしまい、最悪の場合は死に至ることもあるので、絶対に口にすることがないように気をつけるべき食べ物。

△:十分に注意すべき危険な食べ物。
与え方によっては危険な食べ物。なぜなら、病気を引き起こす可能性があります。

〇:健康な猫であれば大丈夫! 与え方には気を付けて
健康な猫であれば、ひとつまみ程度の少量かつ1日に1、2種類の食材までを守れば与えても害がない食べ物。ただし、食材によっては与え方の注意点があります。

野菜
猫とキャベツ
名称
判定
玉ねぎ ×
長ねぎ ×
にら ×
にんにく ×
アボカド ×
ゆり根 ×
ごぼう △
春菊 △
たけのこ △
ふきのとう △
水菜 △
れんこん △
じゃがいも △
アスパラガス 〇
いんげん 〇
枝豆 〇
かぼちゃ 〇
キャベツ 〇
きゅうり 〇
ゴーヤ 〇
さつまいも 〇
さやえんどう 〇
そら豆 〇
とうもろこし 〇
トマト 〇
なす 〇
菜の花 〇
にんじん 〇
白菜 〇
ピーマン 〇
ブロッコリー 〇
レタス 〇
×:絶対にNGな食材
玉ねぎ・長ねぎ・にら・にんにく
ねぎ類には、赤血球を破壊する成分「アリルブロビルジスルファイド」が含まれているので、重度の貧血を起こすことがあります。直接食べるだけでなく、煮汁でも中毒を起こします。

アボカド
「ペルシン」という成分によって、中毒症状を起こすことがあります。

ゆり根
有毒成分はわかっていませんが、重度の腎機能障害を引き起こします。ゆり根だけでなくユリ科の植物は花や葉など、どの部分でも口にすると中毒を起こしますので十分気を付けましょう。

△:与え方には注意!
以下の食材を与える場合は、いずれも茹でて刻んだものをごく少量(ひとつまみ程度)にしてください。

ごぼう・れんこん
尿石症の原因となるミネラルと、肝臓や腎臓障害の原因となる「タンニン」を含みます。

たけのこ・ふきのとう・春菊
たけのことふきのとうのアクには、シュウ酸が含まれるため、摂りすぎると尿石症になる恐れがあります。

水菜
「カルシウム」過多で尿石症になることがあります。

じゃがいも
芽や皮には「ソラニン」という毒性の強い成分が含まれるので、その部分を除いて与えます。

〇:健康な猫であれば大丈夫! 与え方には気を付けて
生のままでも大丈夫なのは、きゅうり・水菜・レタスのみです。基本的には素茹でして、食べやすい大きさに細かく刻んで、少量(ひとつまみ程度)に留めましょう。

アスパラガス・いんげん・キャベツ・ゴーヤ
生のままでは消化不良を起こします。

枝豆・さやえんどう・しいたけ
食物繊維が豊富なため、お腹が弱い猫には与えるのを控えてください。
また、塩茹でしたものは与えてはいけません。

かぼちゃ
果肉の部分なら大丈夫。ただし、高カロリーなので与えすぎには注意です。茹でて種も取り除いて与えます。

きゅうり
「カリウム」などが多少含まれていますが、ほぼ水分なので与えても大丈夫。

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さつまいも
「でんぷん」が多く含まれるため、摂りすぎは肥満の原因に。

そら豆
「カリウム」が豊富に含まれるため、腎臓病の猫には注意が必要です。

とうもろこし
皮が硬くて消化されにくいです。

トマト
ヘタを除いた身の部分であれば大丈夫。

なす
アクがアレルギー反応を引き起こすことも。与えるならしっかりアク抜きが必要です。

菜の花・ブロッコリー
成分的には問題ありません。調味料で和えたものは決して与えないでください。

にんじん
十分に火を通して、すり潰してからにしましょう。生で与えると下痢の原因になります。

白菜
消化がいいので、少量であれば問題ありません。

ピーマン
皮が硬いので、素茹でしたものにしましょう。

レタス
ほとんどが水分で「マグネシウム」なども少量のため、与えても大丈夫です。

果物
猫とりんご
名称
判定
ぶどう ×
いちじく ×
パパイヤ ×
マンゴー ×
りんご △
みかん △
いちご 〇
さくらんぼ 〇
スイカ 〇
梨 〇
パイナップル 〇
バナナ 〇
メロン 〇
桃 〇
×:絶対にNGな食材
ぶどう・レーズン
腎臓に何らかの障害をきたす可能性があります。猫への安全性が確認されておらず、有害の可能性が高いため、絶対に与えてはいけません。

いちじく
中毒を起こす「フラノクマリン」という成分が含まれています。口の中に炎症が起きたり、嘔吐することがあります。

パパイヤ
「パパイン」という酵素がアレルギーを引き起こす可能性があります。

マンゴー
皮部分に多く含まれる成分「カルドール」によってアレルギーを起こすことがあります。

△:与え方には注意!
りんご 糖分が高いので、与えすぎると肥満や糖尿病のリスクがあります。果肉が硬いので、のどに詰まる恐れがあります。細かく刻んであげてください。

みかん
みかんの皮にはソラレンやリモネンという中毒成分が含まれていて、皮を食べると嘔吐、下痢などの症状が出ることがあります。果実や果汁は問題ないとされていますが、猫は柑橘系のにおいを嫌うことが多いので与えることはおすすめではありません。

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〇:健康な猫であれば大丈夫! 与え方には気を付けて
いちご
食物アレルギーにより消化不良を起こし、摂りすぎると下痢を起こすことがあります。

さくらんぽ
種の中身に中毒成分が含まれています。丸ごと食べると腸を詰まらせる原因にもなりますので気を付けましょう。茎も取り除いてください。

スイカ・メロン
「カリウム」が多く含まれるため、腎臓病の猫には注意が必要です。


果肉が硬いので、のどに詰まる恐れがあります。細かく刻んであげてください。

パイナップル
たんぱく質分解酵素の働きによって、舌がヒリヒリすることがあります。

バナナ
カロリーが高いため、与えすぎは肥満の原因になります。


果肉のみなら大丈夫です。ただし、種は中毒を起こす可能性があるので絶対に与えないでください。

魚介類・海藻
猫と言えばお魚! そんなイメージをお持ちの方も多いのでは? しかし、魚の中にも猫に与えると危険なものもあります。また、与えても大丈夫な魚であっても、与え方や分量を守る必要があります。

×:絶対にNGな食材
えび(生)、いか(生)、たこ(生)、かに(生)
チアミナーゼというビタミンを分解する酵素が含まれているため、食べるとビタミンB1欠乏症になり、足の力が弱くなったり、ひどい場合は意識障害などの症状が出ると考えられている。

どの程度の量で中毒を起こすかは不明だが、一般的には餌を与えないことが推奨されている。

淡水魚や海水魚の中にも少量のチアミナーゼを含むものがある。

基本的に魚介類の生食は避ける。

チアミナーゼは加熱すると機能を失いやすい。

魚介類を与える場合は、加熱してから少量ずつ与える。

貝類
ハマグリ、アサリ、アワビなどの貝類にはチアミナーゼが多く含まれており、中毒などの病気を引き起こす可能性がある。

アワビやツブ貝の殻にはピロフェオホルビドαという有毒成分が含まれており、食べた後に日光に当たると皮膚炎(光線過敏症)などの症状を引き起こすことがある。

猫がアワビを食べると耳が落ちる」といった俗説の由来はここにある。

ピロフェオソルビドαは加熱しても毒性が残るため、生でも加熱しても与えてはいけない。

△:与え方には注意!
骨に注意。

アジ、イワシ、サバ、サンマ
アジ、イワシ、サバ、サンマなどの青魚は、「アニサキス」と呼ばれる幼虫が寄生しやすく、害になることがある。

また、「不飽和脂肪酸」を大量に含んでいるため、黄色脂肪症の原因になる。

どうしても与えたい場合は、加熱してほぐしたものを少量つまむ程度にとどめよう。

カツオ
カツオも青魚同様、「不飽和脂肪酸」を多く含み、黄色脂肪症の原因となる。

与える場合は、月に1回程度、刺身を半身に。

ワカメ
ワカメには「カルシウム」などのミネラルが含まれているため、尿路疾患のある猫には与えないでください。

与える場合は必ず塩抜きをしてください。

〇:健康な猫であれば大丈夫! 与え方には気を付けて
新鮮であれば与えてもよい。
与える場合は、刺身の半身にする。

カンパチとサーモン
タンパク質が豊富。

タイの魚
低脂肪でヘルシー。

マグロ
トロは脂肪が多いので避ける。

肉類

猫はもともと肉食です。

このセクションでは、肉を与える際の注意点をお伝えします。

〇:健康な猫であれば大丈夫! 与え方には気を付けて
与える前に必ず茹でる。

生肉を与えると下痢を起こすことがある。

特に豚肉は、トキソプラズマという単純な感染症を引き起こす危険性もある。

脂身の多い牛肉や豚肉も避ける。

炭水化物

△:与え方には注意!
ソバ
アレルギーを引き起こす可能性があるので、フードの状態をよく観察すること。

アレルギーがなければ、少量なら与えてもよい。

パン
必要以上に炭水化物を含み、与えすぎると糖尿病を引き起こす可能性がある。

〇:健康な猫であれば大丈夫! 与え方には気を付けて
米。
生米は消化不良、下痢、嘔吐の原因となる。

与える場合は、炊いたご飯を小さじ1杯程度にしましょう。

そうめん。
そうめんは油分が少なく塩分が多いので、ゆでて洗えば食べられます。

与える場合は、1本(20cm)を2cmに切って与える。


のどに付着して窒息の危険があるため、与える場合は焼くかゆでて米粒大にする。

乳製品

△:与え方には注意!
牛乳(人間用)とクリーム
乳糖不耐症で、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素をほとんど持っていない猫は、下痢などの問題を起こすことがあります。

乳糖不耐症の猫には、牛乳、コーヒー牛乳、生クリームを与えてはいけません。

人間の牛乳には乳糖が含まれていますが、この乳糖を分解する酵素が少ないため、下痢を起こしやすい猫もいます。

猫に牛乳を与える場合は、乳糖を含まない猫用ミルクであることを確認し、人間用の牛乳、コーヒー牛乳、クリームは与えないこと。

チーズ(カッテージチーズ)
チーズには塩分が多く含まれているため、猫に与える場合は、塩分が少なく、消化しやすいタンパク質を含む凝乳を使いましょう。

〇:健康な猫であれば大丈夫! 与え方には気を付けて
コーヒー用ミルク
牛乳は植物性のものであればよい。

ただし、乳糖不耐症の猫には控えること。

ヨーグルト
与えすぎると下痢を起こすことがある。

驚くほど多くの脂肪を含むので、太りすぎの猫には避けるべきである。

加工食品

×:絶対にNGな食材
キシリトール(甘味料)。
低血糖、意識喪失、痙攣、肝障害を引き起こす可能性がある。

最悪の場合、死に至ることもある。

ピーナッツ。
殻付きのまま放置すると窒息の恐れがある。

豆そのものを噛むことができないと消化不良を起こすことがある。

また、油脂を多く含むため、下痢や嘔吐を引き起こす可能性がある。

チョコレート/ココア。
テオブロミンという成分により中毒を起こす可能性がある。

△:与え方には注意!
あんこ
穀物のあんこは消化が悪いので、与えるならこしあんを。

砂糖が多く含まれているので肥満の原因になる。

また、甘さを引き立てるために塩分が含まれているので、腎臓病の原因になる。

かつお節と海苔
尿石症の原因となるミネラルが豊富。

泌尿器系に問題のある猫には与えないこと。

カニ肉
塩分を多く含むため、泌尿器系疾患のある猫には与えないこと。

マグロ
塩分と脂肪分が高いため、内臓障害を引き起こす可能性があります。

豆腐
豆腐の原料であるにがりに含まれるマグネシウムは尿石症の原因になります。

煮干し
煮干しを与える場合は、塩分抜きのものが望ましい。

それでも塩分が含まれているため、頻繁に与えると結石の原因になる。

ハム
ハムは塩分が多いので、与える場合は塩分の少ないものを選びましょう。

〇:健康な猫であれば大丈夫!与え方には気を付けて
ゼリー(ゼラチン)。
無糖のゼリーが適している。

ピューレ状にして、消化しやすい形で子供に与えるようにする。

飲み物

×:絶対にNGな食材
緑茶、コーヒー、紅茶
カフェインを含む飲み物、緑茶、コーヒー、紅茶は、酩酊による興奮や心臓障害などの神経症状を引き起こす可能性がある。

酒(アルコール)
アルコールは脳や体の細胞を破壊し、生命を脅かす可能性があるため、与えないでください。

△:与え方には注意!
ミネラルウォーター。
適度な軟水なら問題ない。

硬水は「カルシウム」などのミネラルを多く含むため、泌尿器に問題のある猫には与えないこと。

大麦茶
大麦に含まれるミネラルは尿石症を引き起こす可能性があります。

尿石症の既往歴のある猫には与えないでください。

猫にNGな食べ物を食べてしまった場合の対処法は?

NGフードを与えるつもりがなくても、猫があっという間に食べてしまうことがあります。

そんなときは、落ち着いて何をどれだけ食べたか確認してください。

誤って食べたものや量によって治療法が異なるので、すぐに獣医さんに相談し、猫を連れて行きましょう。

誤食を防ぐために、今日からできる対策をいくつか紹介しよう。

人間の食べ物にとても執着する猫がいます。

そんな猫でも危険な食べ物を食べてしまわないように、今日からできる対策をご紹介します。

対策
キッチンやテーブルの上に食べ物を放置しない。

キッチンの中やテーブルの上など、猫の手が届くところに食べ物を放置してはいけません。

すぐに冷蔵庫にしまうか、猫が届かない棚の上に置く。

生ゴミはすぐにフタ付きトイレに入れる。
調理後の生ゴミは、猫が開けられない密閉式のトイレにすぐに捨てる。

人が食事をする前に猫に食事を与える。
空腹が満たされれば、人間の食べ物を欲しがらないかもしれない。

食事中は猫を別の部屋に移す。
食べ終わるまで別の部屋に移動させるのも悪くない。

食事の前後には、おもちゃで遊んで励ますことも忘れずに。

まとめ

愛する我が子に美味しいものを食べさせたい、一緒に美味しいものを食べたいという気持ちはわかりますが、人間と猫は違う生き物です。

当然、体の構造や必要な栄養も違います。

猫に人間の食べ物を与えることは基本的にはお勧めできませんが、与える場合は必要な知識を身につけ、慎重に与えるようにしてください。

また、誤って危険な食べ物を与えないよう、日々注意してください。

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