
猫のひげは他の動物と比べると太いので「なんでこんなに頑丈にできているのだろう」と疑問に思う方も多いかと思います。
確かに意識して考えてみると、猫のひげどんな役割を果たしていて、なぜ太くて頑丈なのか気になってしまいます。
そこでこの記事では「猫のひげの役割」を具体的に解説します。
猫のひげについて詳しく知っておくと、なにかがあったときに役に立ちます。
また、猫のひげが切れたり抜けたりすることがありますが、それによって日常生活に支障が出ることはないのか、という疑問にもお答えします。
猫を飼っている方は、必ず確認してください。
もくじ
猫のひげの役割とは?
哺乳類には当たり前のようにひげが生えているので、猫のひげをさほど重要視していない飼い主さんが多いように感じます。
しかし、猫のひげは生活する上でかかせないもので、ひげがないと日常生活に支障が出てしまいます。
自分に欠かせないものに異常が出ると当然、今までどおり生きていくこともできませんよね。
猫にとってひげは欠かせないものですが、人間からするとあまり実感できないと思うので、まずは猫のひげの役割について学びましょう。
猫のひげが果たしている役割は、主に以下の4つです。
- 平衡感覚を保つ
- 獲物がどこにいるか把握する
- 目を守る
- 狭い場所を通るときに確認する
平衡感覚を保つ
猫を飼っている方ならわかると思いますが、猫のひげは通常の体毛と比べても太く、抜けにくいです。
猫のひげが抜けにくいのは、普通の毛よりも深いところから生えているからです。
これだけでも、猫のひげがほかとは違う重要な部位ということがわかるかと思います。
ひげの根本には、外の状況を感知するセンサーがたくさん存在します。
そのセンサーを使って猫は、平衡感覚を保っているといっても過言ではありません。
障害物があるのをひげが感知することで暗闇でもスイスイと歩くことができたり、高くジャンプするときも猫のひげが風向きを感知したりすることで垂直にジャンプできるからです。
暗闇をスイスイ歩けるのはひげのおかげなんだと覚えておきましょう。
獲物がどこにいるか把握する
猫のひげは、耳で捉えることのできない微妙な振動も感知することができます。
猫はもともと小動物を狩って生活していた生き物なので、すばしっこい小動物を捕まえるためにひげは欠かせないものだったわけです。
今でも、放し飼いの猫がねずみを捕まえて帰ってきたという話はよく聞くことです。
人間に飼われている今でこそ、この役割を果たすことは少なくなりましたが、野良猫などはまだひげを活用して獲物を仕留めていることでしょう。
目を守る
急にボールが飛んでくると人間の場合、よほどの反射神経がない限り避けることは難しいです。
猫の場合は、ひげが周囲の変化を事前に察知してくれるので、すばやく避けることができます。
特に猫のひげはまぶたとつながっているので、大切な目を保護することができます。
顔の近くに刺激を感じると、瞬時に目を閉じてカバーすることができるのです。
狭い場所を通るときに確認する
猫って狭い場所を好むイメージがありますよね。
「なんでそんなところに入れたの!?」とびっくりすることもしばしばありますが、これも猫のひげが役割を果たしているからです。
狭いところでひげをめいいっぱい広げて、周りとひげがぶつかるようであれば、猫はその場所に入ることはありません。
狭いところならどこでもいいわけではなく、ちゃんと把握しているのは驚きですよね。
猫のひげは切っても大丈夫?
ここまで読んでいただければ、猫のひげを切ってもよいかどうかなんて自分でわかりますよね。当然、猫のひげは切ってはいけないです。
前項で紹介したひげの役割をうまく発揮できなくなるので、暗闇で障害物にぶつかりまくったり、狭いところに入って自分で出られなくなったりしてしまいます。
よほどの人でなければ猫のひげを切ることはないと思いますが、まれに「長くて邪魔だから切ってあげよう」と考える飼い主がいるので、怖いものですね。
猫のひげが抜けるのはどうして?
猫にとってひげは無くてはならないものであり、ひげに異常があると日常生活に支障が出ます。
しかし猫を飼っていると、ときどきひげが抜けているのを見かけることがあります。
これは基本的に猫に異常があるわけではなく、ただひげが生え変わっているだけです。
まれにストレスでもひげが抜けることがあるので、通常の生え変わりかストレスなのかを見極めてください。
見極めるコツは、ひげが抜けた部分から新しいひげが生えてくるかこないかを確認することです。
万が一ストレスからひげが抜けていた場合は、ストレスを根本から解決してあげてください。
まとめ:猫にとってひげは欠かせないもの!
この記事では「猫のひげの役割」を解説しました。最後にもう一度内容を確認しましょう。
- 平衡感覚を保つ
- 獲物がどこにいるか把握する
- 目を守る
- 狭い場所を通るときに確認する
猫のひげは上記のように、生きるために欠かせない重要な役割を果たしています。
そのため、猫のひげを切ることはなにがあってもやらないでください。
猫のひげが抜けるのは、普通の生え変わりとストレスが原因であることが多いです。
毛穴から新たなひげが生えてくるかを確認して、ストレスが原因なのか突き止めてください。