猫を飼っているとどうしても、甘噛みのせいで困ることは多いですよね。
猫の甘噛みはとっても可愛いですが、かといってそのまま放置しておくと歯止めが効かなくなり「痛い!」と感じることも増えます。
そこでこの記事では「猫が甘噛みしてくる理由」を具体的に解説します。
猫が甘噛みしてくるときの気持ちを理解して、よりよい信頼関係を築けるようにしましょう!
もくじ
猫が甘噛みする理由は4つ!
猫を飼っていると必ずと言っていいほど甘噛みをしてきますよね。
甘噛みだとそれほど噛む力は強くないので、そのまま可愛がるという方も多いと思います。
普段から猫が甘噛みをしてくると気にも留めませんが「猫が甘噛みをしてくるのはどうしてだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、猫が甘噛みをしてくるのには大きく分けて3つの理由があり、その理由を解明しないまま放置しておくと、猫との信頼関係にヒビがはいってしまう恐れがあるのです。
飼い主と猫でよりよい信頼関係を築くためにも、甘噛みしてくるときの猫の気持ちを理解してあげましょう。
それではさっそく3つの理由を解説していきますね。
- かまってほしい・じゃれあいたい
- 歯がかゆい
- 嫌がっている
- ネックグリップ
理由①:かまってほしい・じゃれあいたい
甘噛みしてくる理由として最もよく考えられるのは「かまってほしい・じゃれあいたい」と猫が思っていることです。
飼い主がテレビやスマホ・パソコンなど自分(猫)以外の対象に夢中になっていると、当然のように猫はヤキモチを焼きます。
実は、猫は私たち人間が思っている以上にシャイな動物なので、ヤキモチを焼いているときの表現が下手くそです。
そのため、飼い主にかまってもらうために甘噛みをしてくるのです。
特に自分とは別の猫に飼い主がかまっていると「ご主人は僕のものだにゃ」といった具合に甘噛みしてきます。
猫が「かまってほしい・もっとじゃれあいたい」と思っていて甘噛みしてくる場合、飼い主さんは猫の要求どおりにかまってあげるといいですよ。
猫が「かまってほしい」と思っているにもかかわらず無視を続けると、甘噛みが強くなるだけでなく、信頼関係が崩れる恐れもあるので気をつけてくださいね。
理由②:歯がかゆい
生後2~3ヶ月頃の猫の甘噛みは、歯がかゆいのが理由であることが多いです。
猫にとって生後2~3ヶ月頃は、人間でいう歯が生えてくる時期になります。
そのため、歯が生え始めてきたときの人間の赤ちゃんと同じように、生後まもない猫も歯茎の奥がムズムズする状態になります。
人間がこの状態になると、歯ぎしりや何かを噛む行為をして歯固めをしますよね。
猫も同様で、歯をガッチリ固めるために甘噛みをしてくるのです。
「歯がかゆいことが理由なら仕方ないか」と思うかもしれませんが、歯固めの期間中ずっと自分の指に甘噛みされるのも困りますよね。
放置しておくと、そのまま大人になったときに甘噛み癖がつくことだってありえます。
そうならないためにも、生後2~3ヶ月頃の猫が甘噛みをしてくるときは、自分の指を噛ませるのではなく、壊れてもいいおもちゃなどを噛ませるようにしましょう。
理由③:嫌がっている
猫が甘噛みするのは、かまってほしいからだけではありません。
ときには、嫌だという気持ちを伝えるために甘噛みをしてくることもあります。
飼い主さんとしては自分の飼い猫を見るとどうしても、可愛くてたくさん撫でたくなりますよね。
しかし、過剰に撫でたりすると猫にも「しつこい」という感情が湧き上がってきます。
しつこくしすぎると嫌われるというのは、人間関係でも同じことが言えますよね。
仲がいいからといってしつこく関わりすぎると、その相手の人から嫌悪感を抱かれるような感じです。
それと同じで飼い主からしつこく触られたりすると、猫は嫌という気持ちをどうにかして伝えようと「甘噛み」をしてくるのです。
猫の気持ちに気づかないまま甘噛みも放置しておくと、それこそ猫との信頼関係が崩れてしまいます。
猫を撫でているときなどに甘噛みされたら「嫌がっているのではないか?」と考えるようにしましょうね。
理由④:ネックグリップ
繁殖機のオス猫に見られる行動を「ネックグリップ」というのですが、これは交尾の際にメス猫の首元を噛んで抑え込もうとする行為です。
オス猫が繁殖期になると、メス猫以外に対してもネックグリップすることがあります。
そのときのネックグリップの対象が飼い主の指だったりすると、結果として甘噛みと思われるのです。
ネックグリップが理由の場合、去勢手術を受けさせれば飼い猫から甘噛みされることはなくなります。
去勢手術を受けさせていないメス猫を近づけないことも大事ですよ。
まとめ:猫の気持ちを理解してよりよい信頼関係を築く
この記事では「猫が甘噛みしてくる理由」を具体的に解説しました。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- かまってほしい・じゃれあいたい
- 歯がかゆい
- 嫌がっている
- ネックグリップ
①猫はほとんどの場合「かまってほしい・じゃれあいたい」と思っているときに甘噛みしてきます。猫以外に夢中になっているときに甘噛みしてきたら「かまってほしい」というサインなので、きちんと可愛がってあげてください。
②生後2~3ヶ月の子猫の甘噛みは、歯がかゆいことが理由であることが多いです。猫にとっての生後2~3ヶ月は、人間でいう歯の生え始めにあたります。なので猫は、歯固めするために甘噛みしてくるのです。そのまま放置しておくと癖がつくこともあるので、なにか別のものを噛ませるようにしましょう。
③猫が甘噛みしてくる理由は、かまってほしいからではないときがあります。飼い主さんが過剰にベタベタしすぎると、猫が「嫌だ」という気持ちを伝えるために甘噛みしてきます。猫の気持ちに気づかないまま放置して、信頼関係が崩れないように気をつけてくださいね。
④繁殖期のオス猫が甘噛みしてくるときがありますが、それはネックグリップと呼ばれる行為です。こちらは去勢手術を受けさせることで改善するので、甘噛みがひどいという方は検討してみてください。
甘噛みしてくるときの状況によって、そのときの猫の気持ちを理解することができます。
甘噛みから猫の気持ちを読み取って、よりよい信頼関係を築けるようにしましょう!