雪やこんこんの「猫はこたつで丸くなる」という歌詞を日本人で知らない方はいないでしょう。
歌詞にある通り、猫はこたつが大好きです。
しかし、猫を飼っていると「なんでそんなにこたつに入りたがるの?」と疑問に思うこともありますよね。
そこでこの記事では「猫がこたつを好きな理由」を具体的に解説します。
こたつに入っている猫を見ると癒されますが、いくつか注意しなければいけない点もあるので、あわせて解説していきますね。
もくじ
猫がこたつを好きな理由
普段私たちは、猫がこたつに入っているのを見ても「そういうものなんだな」と思って気にも留めません。
しかし、いざ意識して考えてみると「どうして猫はこたつが好きなんだろう」と疑問に思うはずです。
この疑問に対する答えは諸説ありますが、第一に考えられるのは、猫の体温調節です。
動物が快適に過ごせる温度を「熱的中性域」というのですが、猫にとっての熱的中性域は30〜38度になります。
そのため人間に飼われている猫は、常に肌寒い環境で生活していることになるのです。
人間の適温が15〜25度くらいですので、猫の熱的中性域とは10度近く違いますからね。
人間と同じで、寒くなったら体温を上げるためにこたつに入るわけです。
第二の理由として考えられるのは、猫が暗くて狭い場所を好むということです。
よくダンボールの空き箱などがあると、猫は真っ先にその中に入ろうとしますよね。
これは猫に、野生時代の名残があるからです。
猫は野生にいた頃、暗くて狭い場所を拠点に生活していました。
そのため猫にとってこたつは、安心できる隠れ家なのだと考えることができます。
猫にこたつを使わせる時の注意点
猫がこたつを好きな理由を分かっていただけたところで、こたつに入れるときの注意点を解説していきます。
- 低温やけど
- 熱中症・脱水症状
- 酸欠(掘りごたつ・ストーブパイプ)
- コードを噛むことによる感電
猫をこたつに入れるときは、上記の4点に注意してください。
①低温やけど
自分の体温より少し暖かいものに長時間触れることで起きるのが、低温やけどです。
人間の世界でもよく「低温やけどに気をつけろ」と言われているので、知らない方はいないと思います。
実はこたつに長時間入っていると、猫も低温やけどする恐れがあるのです。
低温やけどは普通のやけどよりもキツいと言われているので、注意が必要です。
低温やけどを回避するために、猫を長時間こたつに入らせないようにしてください。
②熱中症・脱水症状
冬場特に考えられるのが、猫の熱中症や脱水症状です。
熱中症に関しては、長時間こたつに入れさせない限り、めったに起こらないことです。
問題は脱水症状。
冬は乾燥する上に、寒いので猫は水を飲まなくなります。
そのため、もともと水分が少ない状態で乾燥したこたつに入ると、脱水症になってしまいます。
脱水症を避けるために、猫を長時間こたつに入れないことはもちろんのこと、こまめに水分補給させるようにしてください。
③酸欠(掘りごたつ・ストーブパイプ)
掘りごたつの場合、猫を入れるのはやめたほうがいいです。
酸素が足りなくなり、酸欠になってしまうからです。
子供の時に親戚の家の掘りごたつで遊んでいたら、酸欠で倒れそうになったことがありました。
猫も人と同じで、酸欠になると倒れます。
また、東北の人しか知らないかもしれませんが、ストーブの熱をこたつに送り込む温熱パイプにも気をつけなければいけません。
ストーブの熱には一酸化炭素がたくさん含まれているので、掘りごたつよりも酸欠になる確率が高まります。
猫の健康のためにも、掘りごたつやストーブパイプのこたつには入れないようにしてください。
④コードを噛むことによる感電
電気こたつのコードを噛むことによる感電も、気をつける必要があります。
コードによって感電することは滅多にないですが、万が一のことを考えて、なにかしら対策をうっておきましょう。
噛み癖のある猫ほど感電するリスクが高まるので、そういったときは何か別の物を噛ませるようにするといいですよ。
噛まれても断線しないように、コードに補強しておくことも大切です。
まとめ:猫はこたつが大好き
この記事では「猫がこたつを好きな理由」と「こたつに入れるときの注意点」を解説しました。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
猫がこたつを好きなのは、体温調節のためです。
猫が快適に過ごせる温度は人間よりも10度近く高いので、体を温めるためにこたつに入るというわけです。
また、猫は狭くて暗い場所を好むため「こたつを安心できる拠点としているのではないか?」とも言われています。
- 低温やけど
- 熱中症・脱水症状
- 酸欠(掘りごたつ・ストーブパイプ)
- コードを噛むことによる感電
猫をこたつに入れるときの注意点は、上記の4つになります。
4つの内のどれか1つが起きただけでも、猫の健康に多大な影響を与えることになります。
猫の体調を第一に考えて、こたつに入れるときは細心の注意を払うようにしましょう。