
みなさんは「猫の好きなものはなに?」と聞かれたらどう答えますか?
ほとんどの人が「マタタビ」と答えるはずです。
猫はマタタビが大好き。
しかし、なぜ猫がマタタビを好んでいるのか知る人は少ないと思います。
そこでこの記事では「猫がマタタビに夢中になる理由」を具体的に解説します。
猫にマタタビを与える時は、事前にこの記事を読んでおくことをおすすめします。
マタタビってそもそもなに?
猫がマタタビを好きなのは広く知られていますが、そもそもマタタビがなんなのかを知る人は少ないです。
マタタビは、マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本です。
ハエが産卵することで形成される虫こぶの実があることで有名です。
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布しています。
こうして考えてみると、マタタビは意外と身近にあることがわかりますね。
白と黄色のきれいな花を咲かせるので、知らず知らずのうちに見たことがある方も多いのではないでしょうか?
人間はマタタビを嗅いだだけではなにも起こりませんが、猫はマタタビの匂いを嗅いだだけで、気分が上がると言われています。
ネコ科の動物に恍惚感を与えるので、人に飼われている猫だけでなく、ライオンやトラなどの大型ネコ科動物もマタタビに夢中になります。
猫がマタタビに夢中になるのは、マタタビから発せられる揮発性のマタタビラクトンが原因です。
普通にマタタビを使う程度ならいいですが、くれぐれも与えすぎには注意してください。
この理由については、これから解説していきますね。
猫がマタタビに夢中になる理由
マタタビをよく知らないと「マタタビって猫に食べさせるものでしょ?」と勘違いしてしまう方もいます。
しかし実際は、猫がマタタビを食べることはありません。
ではなぜ、猫はマタタビに夢中になるのでしょうか?
結論を先に言ってしまうと、猫がマタタビに夢中になるのは、マタタビから発せられる匂いとフェロモンが猫に影響を与えるからです。
先程も紹介しましたが、マタタビから発せられる揮発性のマタタビラクトンを吸い込むことで、猫はメロメロな状態になります。
猫によってマタタビを嗅いだ時の反応はさまざまですが、テンションが一時的に上がった状態になるので、普段はとらないような行動をすることがあります。
マタタビから発せられる「マタタビラクトン」が猫の大脳をマヒさせ、身体の機能を鈍らせます。
人間にとって麻薬のようなものなので、一度使うと猫も病みつきになってしまうのです。
マタタビを嗅いだ猫の行動
猫を飼っていても実際にマタタビを与える機会は少ないので、猫がマタタビを嗅いでどういった行動をとるのかはあまり知られていません。
これから猫にマタタビを与えてみたいという飼い主さんはまず、以下の「マタタビを嗅いだ猫の行動」を確認しましょう。
- よだれを流して眠りはじめる
- 狂ったように暴れまわる
- 体を丸めたり、すりつけたりする
①マタタビから発せられるマタタビラクトンには、猫の大脳を麻痺させる作用があります。
そのため、頭が回らなくなった猫は次第に眠くなり、酔っ払ったときと同じような状態になることが多いです。
②マタタビの作用により、なかには凶暴化する猫がいます。
人間に例えて説明すると、酒に酔った人が無差別に暴力を振るうのと同じ感じです。
マタタビを使って猫が凶暴化したら、今後の使用は控えた方がいいですね。
③猫にマタタビを与えると、恍惚としながら体を丸めたり、すりつけたりしてくることがあります。
これは、マタタビラクトンの作用によって、大脳が麻痺しているからとる行動です。
一般には「マタタビ踊り」と呼ばれています。
マタタビのあげすぎは危険?
ここまで、猫とマタタビについて詳しく解説してきましたが、どうでしたか?
マタタビを与えることで猫のテンションが上がることは、分かっていただけたかと思います。
猫にとってマタタビがいい物であることに違いはありませんが、かといって必ずないといけない物でもありません。
むしろ、高頻度でマタタビを与えるのは危険だと言われています。
なぜならマタタビは、猫の脳みそ関係で麻痺を引き起こしているからです。
動物にとって脳は大切なものですので、それが麻痺するとなるとゾッとしますよね。
マタタビの与えすぎで、呼吸不全を起こした猫もなかにはいるようなので、気をつけてください。
まとめ:猫はマタタビに夢中になる
この記事では「猫がマタタビに夢中になる理由」を具体的に解説しました。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
猫がマタタビを嗅いだ時にとる行動は、主に以下の3つです。
- よだれを流して眠りはじめる
- 狂ったように暴れまわる
- 体を丸めたり、すりつけたりする
猫にとってマタタビはいい物ですが、与えすぎは危険です。
マタタビが猫の脳みそ関連を麻痺させることには、注意してくださいね。
また、一度使って凶暴化したことがあるのなら、それ以降は同じ猫にマタタビは与えないほうがいいです。
マタタビを与えるときは、猫が狂わない程度にしましょうね。