
今や猫は室内飼いが基本です。
生涯のほとんどをお部屋で過ごす猫のために、できるだけ気持ちの良い環境を用意してあげたいところです。
一方、人間にとっても、快適な住まいは健康に生きていくために欠かせないもの。
猫と飼い主さんが、お互い健やかに過ごせるお部屋について、まとめてみました。
ストレスフリー!猫が大好きなお部屋はココが違う!
猫が好きなお部屋とは、猫の習性に合った工夫がなされているお部屋です。
たとえば、以下のような習性が挙げられます。
タテにもヨコにも…縦横無尽な行動範囲
猫は水平面を歩き回るだけでなく、高いところにも登りたがります。
お部屋が多少狭くても、キャットウォークやキャットタワーなどを設置することで、猫の運動不足によるストレスをやわらげることができます。
ちなみに、高いところに登った猫は、自分の方がが偉い、立場が上という意識を持っていることもあります。
ちょっかいを出すと、思わぬ攻撃をうけてしまうことがあるかも…用心しましょう。
ぽかぽか、ひんやり…快適な温度
真夏には気持ちの良い風が通る日陰、涼しい季節には日当たりのいい縁側、など、猫は快適な場所をよくよく知っていて、気候に合わせてベストな居場所を渡り歩いているように見受けられます。
猫にとって快適な室温は、長毛種、短毛種の違いなどにもよりますが、だいたい20~27℃前後です。
室内では、エアコンや冷暖房器具などで、季節ごとに調整する必要があります。
また、湿度にも気を付けましょう。冬はとくに乾燥するので、暖房とともに加湿器で湿度コントロールをしましょう。
ホッと落ち着く…隠れ場所も大事
狭いところが大好きなのも、猫の習性のひとつです。
猫は単独で行動する生き物なので、外敵からの攻撃を避けるのに、安心して隠れられる場所が必要なのです。
出かけるときに猫が見当たらず、急いで探してみたら、ソファの後ろに入っていた、押し入れに入っていた、なんていう話もよく聞きます。
隠れ家を見つける天才とも言える猫ですが、飼い主さんが用意する隠れ場所を気に入ってくれることもあります。
工夫を凝らした段ボールハウスや、人気の猫ちぐらなども、隠れ場所として有効ですね。
しかし、何もしないでおくと、猫が家じゅうに隠れ場所を見つけてしまうので、入ってきてほしくない場所には、つい立てでガードするなどの対策をしましょう。