ノラ猫や迷子猫を保護する時に気をつけなければいけないことについて

実際に保護された場合、その動物にはどのような生活環境と医療ケアが必要なのだろうか。

首輪をしている場合は野良猫の可能性があります。

この記事では、野良の子猫を保護した後の対応について解説する。

猫を保護した後に必要な医療について

野良猫を保護したら、まず動物病院を受診しましょう。

人間に慣れていない猫は診察することすら難しいかもしれませんが、外で暮らしていた猫は胃に寄生虫がいたり、ノミやダニがいたりすることがあります。

猫に胃腸薬とノミ・ダニ駆除薬を投与してもらいましょう。

自宅で投薬する自信がなければ、動物病院で代行してもらうこともできます。

また、外での生活で猫風邪やウイルスに感染している可能性もあります。

風邪の症状がひどい場合は、目薬や内服薬を処方してもらいましょう。

高齢の猫がいる場合は、猫エイズや猫白血病などのウイルスに感染していないか検査してもらいましょう。

動物病院を受診すれば、猫の性別や去勢手術の有無もわかります。

すべてが落ち着くまでは、先住猫と接触させないでください。

生活環境の変化について

獣医の診察が終わると、実際の生活環境を自宅で整える。

成猫はとても警戒心が強く、ストレスに敏感だ。環境の変化に慣れるまではあまり食べたがらないかもしれない。

最初の数日間は広めのサークルやケージに入れて、徐々に新しい環境に慣らしていくのが賢明かもしれない。

毛布やバスタオルをかけて目隠しをすると、猫は少し安心する。

新しい環境に慣れたら、部屋を開けて、猫が落ち着くまで探検させてあげましょう。

大きな音は猫を驚かせたり、パニックにさせることがあるので、十分注意してください。

猫に十分な食事を与え、警戒心が少し和らいでから介入する。

あまりにも栄養状態が悪かったり、排便がまったくない場合は、獣医に相談する。

猫が、暖かくておいしい食べ物が出される安全な場所にいると認識するまで、辛抱強く待つ。

迷子だった猫への対処法

拾った時に首輪をしていたのであれば、野良猫ではなく迷い猫かもしれません。

もちろん、外での生活が長ければ感染している可能性もあるので、その場合も動物病院を受診する必要がある。

次に飼い主を探す。

動物病院を訪れたら、野良猫の可能性があることを伝え、マイクロチップの装着の有無を尋ねる。

マイクロチップとは体内に埋め込まれた小さな端末のことで、専用の読み取り機で読み取ることで、飼い主の情報や住所を知ることができる。

マイクロチップが入っていない場合は、保護情報を伝え、最寄りの警察署や保健所で登録されているかどうかを確認する。

SNSを利用できる場合は、Twitterなどで情報を検索・拡散することで、飼い主が見つかる可能性が高まります。

飼い主が見つからない場合は、正式に家族として引き取りましょう。

猫を外に戻してあげるという考えについて

せっかく猫を保護してあげても問題になることがあります。

保護した猫がどおしても室内での生活に慣れることができなかった場合です。

食事も排泄もできず、部屋の隅で何日も固まったままだ。

このような状況は猫にとってストレスであり、世話をしていた人にとっても見ていて辛いものだ。

猫が室内で暮らせない場合は、外に連れ出すのもひとつの方法だ。

その場合、同じような状況に陥る猫が増えないよう、外に出す前に去勢手術を済ませておくこと。

また、理想的な環境でなくても、外の自由を好む猫がいるのも事実です。

悲しい決断ですが、猫の状況をよく考えてあげてください。

野良猫は過酷な環境で暮らしているかもしれませんが、自由で幸せです。

室内飼いになれとか、外での生活を続けろとは言えませんが、猫にとって幸せな生活が送れるようにサポートすることはできます。

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