猫が喉を鳴らすゴロゴロの効果!ゴロゴロが人間を救う?!

猫が飼い主に頭や背中を撫でられるとゴロゴロと喉を鳴らすのはご存知ですよね。

猫好きな方にとっては、目をうっとりさせながらゴロゴロ喉を鳴らす姿は、とてつもない癒しであり至福の時でもあります。

また癒しだけではなく、医療の分野においてもゴロゴロが効果を発揮するということなのです。

今回はなぜ猫が喉を鳴らすのか、どんな時に鳴らして、人間にどのような効果をもたらすのかを紹介します。

猫が喉を鳴らすゴロゴロの理由

実は猫のゴロゴロの音は、なぜ鳴るのかが未だ完全に解明されていません。

音のなり方として有力なのが、「喉頭(人でいうのど仏)の筋肉が収縮して声帯が振動する」という考え方が一般的です。

この考え方も否定する説もあり、呼吸や鳴き声と同時にゴロゴロを鳴らすこともできるので、未だに謎が多いようです。

猫のゴロゴロの種類について

猫のゴロゴロは嬉しい時や甘えたい時以外にも、いくつか種類があるのをご存知ですか?

ゴロゴロを理解して猫の気持ちを知ってみましょう。

安心・満足・嬉しい時

これが一番よく目にするゴロゴロの場面で安心して寝ている時や、飼い主に撫でられるとゴロゴロと喉を鳴らします。

これはリラックスしている合図であり、飼い主に撫でられたりすると満足している状態なんですね。

あなたの猫が好む体の部分を撫でてあげたりしてコミュニケーションをとってあげましょ
う。

要求をしている時

猫のご飯を用意している時など、背中を山なりにして尻尾をピンと立てて、体を擦り付けてゴロゴロと喉を鳴らします。

この要求のゴロゴロは満足のゴロゴロとは音の種類が違い、要求ゴロゴロはより高い高周波で鳴くと研究の結果でわかっています。

この周波数でいつもと違う要求ゴロゴロ音を人間が聞くと、ちょうど人間の養育本能を刺激することができるのです。

その結果、要求ゴロゴロを聞いた飼い主は「猫にご飯をあげなくちゃ!」という気持ちにさせます。
※イギリスサセックス大学の研究結果を参照

コミュニケーションをとる時

猫のゴロゴロ音は、生まれてすぐの子猫の時からすでに鳴らすことができます。

親猫へ居場所を知らせたり、お乳が欲しい時などのコミュニケーションとしてゴロゴロ音を使用します。

また他の猫や飼い主などにゴロゴロを鳴らすことで「安心・信頼」のお知らせを送ることをしているんですね。

仲のいい猫たちは体をこすりつけながらゴロゴロさせてコミュニケーションをとっている姿をよく見かけます。

調子が悪かったり、ピンチの時

あまり知られていませんが、ストレスを感じていたりネガティブな状態でも猫はゴロゴロ音をさせることがあります。

例えば、普段行かない場所で落ち着かなかったりすると、ゴロゴロ音を出して飼い主に知らせようとします。

ゴロゴロ音はハッピーの時と似ていますが、顔がこわばっていたり、そわそわしていること
がサインなので、普段と違う場所や人に会った時のゴロゴロはストレスかもしれないので早く気づいてあげて対応してあげましょう。

人間に癒しをあたえる猫のゴロゴロ音

どんな時に猫がゴロゴロと喉を鳴らして、どんな気持ちなのかがわかりましたね。

では人間に与える影響はどんなものなのでしょうか。

猫のゴロゴロ音の周波数は副交感神経を優位に立たせる効果があります。

ゴロゴロ音は低周波で約25?150ヘルツといわれており、20~50ヘルツの低周波は人間にとってリラックスができ体が休まると言われているんですね。

副交感神経を優位するとストレス解消になり身も心もリラックスすることが出来、仕事や運動などで疲労した体を回復させてくれます。

また体の筋肉をほぐすことで、体内の温度を上げてくれるので血圧を下げる効果が期待出来ます。

一般的な方法として、入浴(半身浴)やヨガを行うことでその効果があると言われますが、猫のゴロゴロ音にはその効果があるのです。

またゴロゴロ音の低周波には、セロトニンを分泌させる効果もあります。

(セロトニンとは精神面のコントロールや体温調節、腸内活動に関わる脳内で働く神経伝達物質のひとつです。セロトニンが体内で不足するとストレスやうつ症状、体調不良になったりします。)

猫のゴロゴロ音には科学的に人間にとって効果があるということなのです。

医療分野でも活躍!骨折を治す猫のゴロゴロ

猫のゴロゴロ音の周波数は、骨を強く育てる周波数と同じとされています。

ゆえに骨の生成を手伝ったり骨を強くする効能があり、新陳代謝を促進する働きもあるのです。

そのため猫が骨折した場合は、他の種類の動物よりも早い回復力があ流ことから、以前より医療分野でも「猫のゴロゴロが骨の治療を良くすると言われてきました。

この骨折などの治療法は現在の医学でも大変活躍しており、松井秀喜選手やベッカム選手が骨折した際に治療を受けて、驚異的な回復力から注目されたことがありました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

猫を飼っているのは人間の方が、色々猫に癒されてお世話になっているようです。

猫が喉を鳴らしてゴロゴロさせるには、ただ喜びの表現だけでなく、人間にも大変効果がある秘密があったんですね。

未だにしっかりとた理由が発見されていないというところがまた魅力的で、また猫を好きになってしまいます。

猫がゴロゴロさせるには何かしら合図があるので、しっかりコミュニケーションをとって応えてあげましょう。

猫がすぐに飼えない人は、猫カフェに行ってゴロゴロ音を聞くのもいいかもしれませんね。

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